
Amazonや楽天で見かけるVETESAというメーカーのノートパソコンについて調べます。コスパは良いですが、謎の中国製ノートパソコンということで利用には不安が残ります。
先に書いておくと素人にはオススメしません。
新品のノートパソコンで3〜5万円くらいの価格帯を探してるとやたらと出てくるのがVETESAです。
色々謎のPCブランドはありますがその筆頭とも言えるブランドですね。
VETESAについて
Amazonでの販売元がTech Online、業者が「苏州市吴中区飞达塑料包装制品厂」となってます。
また、楽天では蘇和株式会社が販売元となっています。
苏州市吴中区飞达塑料包装制品厂の住所をみる限り、中国製のパソコンと思われますが、海外サイトにVETESAブランドのサイトなどが見つけられなかったのでブランド自体は日本国内限定のものかもしれません。
一応の公式サイトはこちらでしょうか。ここも楽天同様に蘇和株式会社による運営のようです。
楽天側のサイトの代表者が中国の方らしき名前だったので、蘇和もTech Online出資の日本法人かもしれません。
VTS-4015-256を例にチェックしてみる
パッと見の性能だけでいうと意外と悪くなさそうな雰囲気です。
OS | Windows10 Pro |
CPU | Celeron J4105 |
メモリ | 6GB |
ディスプレイ | IPS15.6インチ 1920×1080 |
ストレージ | SSD 512GB |
サイズ | 36 x 26 x 1 cm 1.5kg |
バッテリー持続時間 | 4-12時間 |
オフィス | Microsoft Office 2016 |
CPUスコア: 2967
パソコンの速い・遅いに大きく影響するCPUの計算速度を評価値です。
当サイトではPassMarkという検査ツールの値を目安としています。基本的には数字が大きいほど高性能です。
~5,000 | 今から購入するならできるだけ避けたい性能。 ネット閲覧・軽めのExcel/Word作業・ブログ編集などなら一応できる。Zoomミーティングが厳しい場面も。 |
5,001〜7,000 | 性能重視で選ぶ場合もできるだけ5,000以上を目安に選びたい。 ExcelやWord、Zoom会議などは一応普通にできる。 |
7,001~9,999 | 動画視聴、資料作成など通常用途であればストレスは感じない。 PhotoShopなどを用いた軽めの写真加工も行える。 |
10,000〜 | 動画視聴、資料作成、簡単な画像加工など通常用途の範囲は余裕でこなせる。 複数のソフトを同時起動しての作業や、動画編集やゲームなど高負荷の作業も視野に入ってくる。 |
純粋にスペック面だけでみると悪くないノートパソコンです。5万くらいでこの性能ならコスパ悪くない方でしょう。
なくともアイ○スオーヤマのよりはずっと良いのでは?
15.6インチとノートパソコンとしては大きい部類で1.5kgとやや重め。
据え置きで使うことを想定したノートパソコンといった感じです。
Celeronですが4コアなので処理性能は最低ラインをクリア。
メモリも通常用途には困らない程度備わってるので、ネットを見たり、ExcelなどのOffice作業は快適にこなせそう。
ストレージは速い方に分類されるSSD。
ストレージ容量が512GBとかなり余裕があるので、アプリケーションのインストールや大量の写真を保存しても安心です。
動画のような容量を使いがちなデータの保存にも使えそうですね。
液晶のサイズが15.6インチと大きめなので、画面の大きさを重視する人にはオススメです。
フルHDで情報をたくさん表示できるのもポイント。きめ細かい映像が楽しめます。
液晶は高画質とされるIPS。視野角が広い(斜めからみた時も色が綺麗に見える)ので動画鑑賞や写真加工などの発色を重視する作業にはいいですね。
キーボードは一応日本語化されてますが、一般的な日本語キーボードではないので慣れが必要そうです。
Microsoft Officeがついてきますが、正規ライセンスなのかは微妙なところです。
購入者さんの動画
ほんのちょびっとご案内チャンネルさんというところで購入動画アップされていました。
今回扱っているモデルよりランク上のモデルのようですがサイズ感は一緒。
使用感などがわからないのが残念ですが、意外と梱包などは思ったよりしっかりしているようですね。
自称ゲーミングノートですが、性能をみる限り全然ゲーミングじゃないのでAPEXやFortniteなどのプレイには向きません。
スペック表記があちこち怪しい〜
中国製ノートパソコン全般に言えることですが、表記間違いなどが見受けられ信頼性に欠ける部分があります。
- 画像はOffice2019 なのに説明はOffice2016(実際は2019らしい)
- 512GBモデルを選んでるのに説明文の容量が120GB
- Windows10 Proに対する謎の「史上最速」という説明(10Proであることと速度は関係ない)
- とりあえず「超大容量」の記載
Amazonだから大丈夫なんてことはまったくないので、記載が正しいかはすみずみまでチェックしましょう。
素人にはオススメできない一品。
「おおむね満足!コスパ良し!」というレビューが多い一方、不安な報告多数あり
VETESAのノートパソコンの多くにレビューが上がっており購入者も少なくない模様です。
やはりコスパが良いという評価が多く見られますが、以下のようなコメントもありました。
レビューについてはVETESAの商品複数をチェックしています。
- キーボードが通常の日本語キーボードと異なる
- トラックパッドが硬くクリックしにくい
- Webカメラがついてこなかった(記載ではある)
- Microsoftのページにアクセスできない
などちょっと不安の残るレビューも見受けられました。
一応自宅利用なら外付けのマウス、キーボード、webカメラなどをつけて解決もできる問題がほとんどですが、購入の際は気をつけましょう。
同一の端末ではなさそうですが、キーボードの雰囲気については♛Queens lab.さんの記事が参考になります。
backspaceとdeleteキーの位置が逆で
引用元:♛Queens lab.
半角英数のキーが無い。
チルダ(~)がふつうは”ほ”のキーに
有るのに半角英数の位置にある。
¥マークのキーが無い。
なかなかてこずらせてくれるじゃん。
他のVETESAノートパソコン見解まとめ
最後に、現在販売されてる各モデルの見解を書いておきます。
【今から買うならこれで決まり?】15.6インチノートパソコン Q716GVS512B(モデル名)
決してハイスペックではないですが、ネット閲覧やちょっとした資料作成用途なら十分合格ライン。
キーボードが日本語化のような記載がありますがあくまで「日本語キーボードフィルム」です。
ただし、MS Office 2019がインストールされているそうですが、非正規ライセンスの可能性が高いです。
機種名 | VETESA Q716GVS512B |
OS | Windows10 Pro |
CPU | Celeron N5095A |
Passmarkスコア | 4208 |
メモリ | 16GB |
ディスプレイ | IPS15.6インチ 1920×1080 |
ストレージ | SSD 512GB |
サイズ | 46.79 x 28.1 x 5.7 cm 2.02kg |
バッテリー持続時間 | 4時間 |
オフィス | WPS Office |
参考価格(2023/04/03時点) | 47,980円 |
2021年新モデル 15.6インチノート i56-16256
2021年も出るですがCPUは第6世代と古め。Windows 11には対応してないCPUです。
キーボードが英字キーボードがベースなのは一緒。
Officeが試用版だったという話もあり、仮に動いたとしても非正規版がインストールされてる可能性大です。
機種名 | i56-16256 |
OS | Windows10 |
CPU | Core i5-6300U(多分) |
Passmarkスコア | 3260 |
メモリ | 16GB |
ディスプレイ | IPS15.6インチ 1920×1080 |
ストレージ | SSD 256GB |
サイズ | ? 1.6kg |
バッテリー持続時間 | 4-12時間 |
オフィス | Microsoft Office 2019※ライセンス違反の可能性 |
価格(参考) | 87,900円 |
3万円台だけど明らかにロースペックな N15DP1 4/64 VS+320H
CPU、メモリ、ストレージといいところ無しです。あえて選ぶ理由はないでしょう。
TENKUパソコンの方が100倍いいですね。
機種名 | N15DP1 4/64 VS+320H |
OS | Windows10 |
CPU | Celeron N4020 |
Passmarkスコア | 1620 |
メモリ | 4GB |
ディスプレイ | IPS15.6インチ 1920×1080 |
ストレージ | eMMC 64GB |
サイズ | ? ?kg |
バッテリー持続時間 | 4-12時間 |
オフィス | Microsoft Office 2016 |
価格(参考) | 33,800円 |
2020年秋冬モデル 15.6インチノート E8000
メモリやストレージはさておきCPUの貧弱さがネック。
CPUの世代自体も古いのでおそらくWindows 11へのアップデートもできないでしょう。
機種名 | E8000 |
OS | Windows10 |
CPU | Celeron N3350 |
Passmarkスコア | 1164 |
メモリ | 8GB |
ディスプレイ | 15.6インチ 1920×1080 |
ストレージ | SSD 128GB |
サイズ | ?cm 1.36kg |
バッテリー持続時間 | 4-12時間 |
オフィス | Microsoft Office 2016※おそらく非正規品 |
価格(参考) | 46,800円 |
やはり2021モデルなのにCPUは古い i316256
大手メーカー製だったり、価格が4万以下とかだったら無しではない性能ですが、怪しい海外製品としては割高。
やはり古いCPUなのでWindows11には多分できません。
機種名 | i316256 |
OS | Windows10 |
CPU | Core i3-6157U |
Passmarkスコア | 2752 |
メモリ | 8GB |
ディスプレイ | 15.6インチ 1920×1080 |
ストレージ | SSD 256GB |
サイズ | ? cm 1.36kg |
バッテリー持続時間 | 4-12時間 |
オフィス | Microsoft Office 2019 |
価格(参考) | 65,800円 |
まとめ:一見お買い得に見えるが初心者は気をつけて
全体的なスペックは悪くないものの、表記が統一されてなかったりキーボードに癖があったりとよくある中国製ノートパソコンという印象でした。
画像が華やかなので雰囲気に騙されないようにしましょう。
パソコンを初めて買うような方は避けておいたが方が良さそうです。
近いスペックで選ぶなら、OfficeがWPS Officeになるものの天空のノートパソコンの方が安く安心感があるように思いました。
コメント
最新エディションと言いながら、5年前のCPUを使っていたり
MS Officeが最新版じゃない、または正規版じゃないという話も聞きました。
今売ってる最新モデルはWindows 11非対応だったりします。
こちらでも調べてみましたが、書かれてた通りかなり古いCore i5が使われてるようなモデルもありますね。
当然の如くWindows 11対応ですからその辺りの情報も改めてまとめたいと思います。
情報ありがとうございます。