
株式会社サイエルインターナショナルというDVDプレーヤーやビデオキャプチャーなどを発売されてる会社から、タブレットとしてもノートPCとしても使える2WayタイプのPCが発表されました。
性能面を割り切れるのならサブPCとしてありかも!?
概要
株式会社サイエルインターナショナルから高解像度のタブレット端末としてもノートパソコンとしても使える2in1タイプのPC「8.9インチWINDOWS PC3 MW-HDW8000」が発表されました。4月中旬発売とのこと。
8.9インチとかなり小型で軽量の970g。キーボードを外した際には610gまで軽くなります。
約3万円という価格ながら2048×1536という高解像度(画面がきめ細かい)なのが特徴です。

ちょっと心細い性能面
処理性能ははっきり言ってかなり低くパソコンとして最低ライン、ネットを見たり軽い文章作成が一応できるくらいの性能です。
CPUスコア: 1164
パソコンの速い・遅いに大きく影響するCPUの計算速度を評価値です。
当サイトではPassMarkという検査ツールの値を目安としています。基本的には数字が大きいほど高性能です。
~5,000 | 今から購入するならできるだけ避けたい性能。 ネット閲覧・軽めのExcel/Word作業・ブログ編集などなら一応できる。Zoomミーティングが厳しい場面も。 |
5,001〜7,000 | 性能重視で選ぶ場合もできるだけ5,000以上を目安に選びたい。 ExcelやWord、Zoom会議などは一応普通にできる。 |
7,001~9,999 | 動画視聴、資料作成など通常用途であればストレスは感じない。 PhotoShopなどを用いた軽めの写真加工も行える。 |
10,000〜 | 動画視聴、資料作成、簡単な画像加工など通常用途の範囲は余裕でこなせる。 複数のソフトを同時起動しての作業や、動画編集やゲームなど高負荷の作業も視野に入ってくる。 |
フルHDの動画再生には不安が残るかも?
ストレージが一般にSSDより遅いとされるeMMCなのがちょっとネック。
ストレージ容量が64GBと必要最小限なのであまりあれこれ入れるのには向いてなさそうですね。
携帯性は優れてるものの画面はやや小さいので、自宅でノートパソコンとして長時間使うことを考えてる人は気をつけましょう。
軽いのでタブレット端末としてもストレスなく使えそうですが、性能の低さがネットとなってタブレットとしてもノートパソコンとしても中途半端にはなりそうです。
ネット専用端末として使って長文入力をするときはキーボードを接続するといった使い方がちょうど良さそうですが、写真で見る限りキーボードがファンクションキー(最上部のF1キーなど)のないタイプのようなのがちょっと不安ですね(発売前時点での情報での判断です)。
なお、搭載されてるというOffice Mobileは10.1インチ以下の端末向けの無料Officeです。
機能がかなり制限されますので、過度な期待はしない方が良いでしょう。
ただ、前モデルのAmazonレビューをみた感じだとサブPCとして割り切って使う分には概ね好評なようです。

ドンキのタブレットPCと比べるとどう?
同型の2in1タイプのPCとしては昨年末にドン・キホーテからも『ジブン専用PC&タブレットU1C』が発売されています。
ドン・キホーテは以前からこのタイプのPCを発売しており『ジブン専用PC&タブレットU1C』はその最新型。
約2万円という低価格ながら軽量さと、やや物足りない実用性(笑)を兼ね備えています。

せっかくなので2機種を比べてみました。
機種名 | 8.9インチWINDOWS PC3 MW-HDW8000 | ジブン専用PC&タブレットU1C |
OS | Windows10 | Windows10 |
CPU | Celeron N3350 | Celeron N3350 |
メモリ | 4GB | 4GB |
ディスプレイ | 8.9インチ 2048×1536 | 10.1インチ 1280×800 |
ストレージ | eMMC 64GB | eMMC 64GB |
サイズ | 約221x169x10.3mm 0.97kg | 247x166x10〜20mm 0.995kg |
バッテリー持続時間 | 6時間 | 6時間 |
オフィス | なし | なし |
参考価格 | 29,800円 | 21,780円 |
びっくりするくらい近い性能ですね。
表では省略してますが、USBポートやMicroHDMI端子、MicroSDカードスロットがある点など外部端子も同条件です。
とはいえ細かいところで見ると、画面サイズと解像度、キーボード、価格などいくつか違いがあります。
ドンキPCの方には標準的なキーボードが備わってるのでこの違いは地味に大きいです。
とにかく画面のきめ細やかさを重視するならMW-HDW8000、安さやノートパソコンとしてもしっかり使いたいなら画面が大きくキーボードもしっかりしてるジブン専用PC&タブレットU1Cを選ぶのが良さそうです。
また、タブレット端末という観点で3万円代になると、もう1万ほど足してiPadの最低価格モデルを選ぶ選択肢も出てきます。
快適度で言うとiPadに軍配があがりそうなので、WindowsPCにこだわる人でなければそちらも検討視野にいれてみてはどうでしょうか。
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