この昨今、テレワークを続ける企業も少なくありません。
通常、パソコンは会社から支給されるのが一般的ですが、中には自分で選ぶ場合もあるとか。
どういった基準で選ぶのが良いのでしょうか。
新型コロナウイルスの影響もあって、再びテレワークを始める企業も増えていますね。
会社員がテレワークとなる場合、会社からパソコンが支給されるのが一般的ですが、中には自分でパソコンを選ぶケースもあるようです。
そんな時のパソコン選び、どんな点に注意したら良いでしょうか。
選び方の際に気をつけるべきポイントを考えていきましょう。
パソコン選びでもっともやってはいけないこと
在宅ワーク用のパソコン選びのよくある失敗。
それは、自分に最適なスペックがわからず、予算だけを決めて購入してしまうことです。
適切なスペックのものを購入するためには、事前にさまざまな情報を集めておくべきです。
どんなことに使うのか、どのくらいの時間使うのか、持ち運びはするのか、自宅用なのか職場用かなどを考えながら決めていく必要があります。
次からはパソコン選びの際にチェックしておきたいポイントを紹介していきます。
在宅ワーク用パソコン選びの際の注意点
OSは仕事の目的に合っているか
OSにもWindows、MacOS、ChromeOSなどの種類があり、それぞれでできることが異なります。
自分の業務内容に合わせてOSを選ぶ必要があります。
価格ばかり見て買ってみたら業務に使えないOSだった、なんてことがないように気をつけましょう。
多くの企業ではWindowsが採用されていることが多いです。
ビジネス用のアプリケーションの多くがWindows用として作られているからです。
Macに対応している場合もありますので、業務で使うアプリがWindows・Macの両方に対応している場合は好みで選んでしまってもOKです。
「Chromebookでも仕事ができる」という話もありますが、主にGoogle Chromeしか使えないパソコンなので、あとから後悔してWindowsパソコンを買い直すリスクがないか十分検討しましょう。
また、Windows 10は2025年にサポート終了することが決まってますので、Windows 11搭載、またはWindows 11アップグレード対応のものを選ぶようにしましょう。
多くの場合はWindows 11(またはWindows 11アップグレード対象)を選んでおけば間違い無いでしょう。
予算が限られる場合は、2025年までしか使わないと割り切ってWindows 10のものを選ぶのもありです。
サイズは利用目的に合っているか
速い話がノートパソコンにするか、デスクトップパソコンにするかという話です。
デスクトップパソコンの場合だと基本的に持ち運ぶことはできません。
しかし、同価格のノートパソコンに比べて性能も高い他、画面やキーボードが自由に選べるメリットがあります。
ノートパソコンの場合はその逆の話となりますが、ノートパソコンの中でも持ち運びに特化した軽量モデルから、基本持ち運ばない前提のゲーミングノート・クリエーター向けノートのような重いけどハイスペックなモデルまで幅広い選択肢があります。
最近は自宅利用でもノートパソコンを選ぶ方が多いので、この後の内容は主にノートパソコンのことを書いています。
持ち運ぶ機会が多い場合は1.5kg以下、可能であれば1kg前後のものを選ぶと快適に持ち運びができるかと思います。
画面は用途にあっているか
ノートパソコンの場合、ディスプレイが自分にあったものか気をつけましょう。
- 画面の大きさ
長時間使うなら最低でも13インチ以上のものがおすすめです。 - 解像度
HD、フルHDといった画面のきめ細やかさのことです。
フルHD以上のものがおすすめです。 - 液晶の種類
TFT、TN、VA、IPSといった種類があります。
通常のお仕事では重要度は低いと思いますが、可能であればIPS液晶というのを選んでおくと安心です。 - 光沢(グレア)か非光沢(ノングレア)か
画面が鮮やかで光沢感のあるのがグレアです。動画などをみるときにおすすめです。
業務で使う場合は非光沢(ノングレア)を選ぶようにしましょう。
長時間使う場合は光の反射などがしにくいノングレアの方が疲れにつながりにくいです。
なお、ノートパソコンの場合も外付けディスプレイの接続が可能なので、画面が合わなかったという方は外付けディスプレイも検討してみましょう。
画面が少ないと全ての条件を満たすのが難しいです。
最低限、画面サイズが自分に合っているか気をつけましょう。
処理速度やメモリ容量は十分か
在宅ワークでパソコンを使う時間が長くなる人は気をつけたいポイントです。
処理速度が速いほど作業効率が上がりますし、メモリー量が多いほどたくさんのアプリを起動しても動作が安定します。
メモリは最低でも8GB以上、CPUはCore i5、Core i7、Ryzen5、Ryzen7とついたものを選ぶと失敗しにくいです。
一方、新品でもあまり予算がない場合はそれらが選択肢に入れにくいですし、中古や型落ちのパソコンを選ぶ時は「古いCore i5」を買ってしまうリスクがありあまり参考になりません。
その場合は、当サイトや価格.comで表示される『Passmarkスコア』という数字を目安にすると良いでしょう。
用途によりますが、仕事用で使うなら8000以上のものにしておいた方がストレスなく使えると思います。
予算の都合でどうしても良いものが難しいと言う方も、3000を切るようなものは避けておいた方が失敗は避けられます。
安価なPCには「Celeron」が使われてる場合が多いですが、選択を誤ると後悔します。
詳しくは、【意外な事実?】Celeronのパソコンは言われてるほど遅いのか?性能比較などしてみるを読んでみてください。
~5,000 | 今から購入するならできるだけ避けたい性能。 ネット閲覧・軽めのExcel/Word作業・ブログ編集などなら一応できる。Zoomミーティングが厳しい場面も。 |
5,001〜7,000 | 性能重視で選ぶ場合もできるだけ5,000以上を目安に選びたい。 ExcelやWord、Zoom会議などは一応普通にできる。 |
7,001~9,999 | 動画視聴、資料作成など通常用途であればストレスは感じない。 PhotoShopなどを用いた軽めの写真加工も行える。 |
10,000〜 | 動画視聴、資料作成、簡単な画像加工など通常用途の範囲は余裕でこなせる。 複数のソフトを同時起動しての作業や、動画編集やゲームなど高負荷の作業も視野に入ってくる。 |
予算が十分に取れるなら新品のCore i7、Core i5、Ryzen 5、Ryzen 7が搭載されたパソコンを選びましょう。予算が3〜4万程度に限られるような場合はPassmarkスコア3000以上を目安に選択すると良いでしょう。
ウェブカメラが付いているか
在宅ワークだとビデオチャットなどで相手と会話する機会もあるかと思います。
多くのモデルでカメラが搭載されていますが、古いモデルや一部のビジネス用パソコンではカメラがついてない場合もあるので気をつけましょう。
とはいえ、ついてない場合もUSB接続のウェブカメラを後付けする事でカメラの利用が可能になります。
ウェブ会議をする場合はウェブカメラ搭載のPCを選ぶのがおすすめ。
付属しない場合や画質にこだわる場合はUSB接続のウェブカメラを別途購入しましょう。
ストレージ容量は十分か
ストレージはファイル、画像、動画などなどを保存しておく、スマホでROMとか容量とかストレージとか表現される部分です。
必要な容量は人それぞれですが、仕事用で使うなら最低でも256GB以上のものを選ぶと良いでしょう。
予算が限られる場合も128GB以上を目安にしましょう。
なおストレージの種類にHDDやSSD,eMMCといったものがありますが、これはSSD一択です。
ストレージは、256GB以上のSSDを選びましょう。
予算が限られる場合もSSDは必須、最低限128GB以上のものを選びましょう。
Officeは必要か
Officeソフト(Word、Excel、PowerPoint等)は全てのパソコンに入っているものではありません。
Officeソフトを業務で使う機会があるのか、ある場合にOfficeが会社から支給されるのか、チェックしておきましょう。
あらかじめインストールされているものを選ぶのが良いですが、一部の安価な中古パソコンなどには非正規品のOfficeがインストールされてる場合があり、突然使えなくなるケースがあるので注意してください。
静音性は確保されれているか
意外と見落としがちなのが静音性、つまりパソコンが静かかどうかです。
基本的にハイスペックなパソコンを買っておけば大概のことはできるので予算が許す範囲で良いパソコンを買っておくのが正解です。
しかし、性能が良いパソコンほど熱を持ちやすく、それを排出するためファンが動きます。
例外もありますが、いいパソコンはうるさいと思っておいた方がいいでしょう。
一人暮らしとか、在宅ワーク用の部屋があるという人はともかく、家族と空間をともにする時間がある場合はパソコンが静かであるかどうかはチェックしておくと良いでしょう。
とにかく静かなものが良い場合は「ファンレス」と呼ばれる静音性に優れたパソコンを選ぶと良いでしょう。薄型軽量のモデルは静音性が高い場合が多いです。
予算がある/ない人のノートパソコン選び方まとめ
予算がある (10万円以上) | 予算がない | |
---|---|---|
OS | Windows 11かWindows 11 アップブレード対象のWindows10を選ぶ | サポート期限(2025年) までの利用を割り切ってWindows 10も可 |
サイズ | 持ち運ぶ機会が多いなら1kg前後 | 持ち運ぶ機会が多いなら1.5kg前後 |
画面 | 目的に合わせて選択 13インチ以上、IPS液晶、フルHD、 非光沢(ノングレア)のものがおすすめ | 目的に合わせて選択 長時間利用なら13インチ以上がおすすめ |
CPU メモリ | Core i5、Core i7、Ryzen 5、Ryzen 7が 搭載された新品パソコン メモリは16GB以上がおすすめ | Passmarkスコア3000以上を目安に選択 メモリは8GB以上がおすすめ |
ウェブカメラ | ビデオチャットするならカメラ搭載のものを 画質にこだわるなら別途購入も視野に | ビデオチャットするならカメラ搭載のものを 一旦なしのもので後から別途購入するのも可 |
ストレージ | SSD(HDD、eMMCは避ける) 256GB以上を選択(512GB以上推奨) | SSD(HDD、eMMCは避ける) 128GB以上を選択(256GB以上推奨) |
Office | 会社からの支給がない場合は、付属のものを 選択、または別途購入をしましょう | 会社からの支給がない場合は、付属のものを選択、 または別途購入をしましょう 安価な中古PCには非正規品が使われてる 場合があるので要注意 |
静音性 | こだわるなら薄型軽量のモデルなどが おすすめ。ゲーミングPCなどは、 性能が高い一方ファン音がうるさい 場合があるので要注意。 | 安価なものにも「ファンレス」のモデルが あるのでこだわる場合はチェックしましょう。 |
以上、テレワーク向けのパソコンを選ぶためのポイントをまとめました。
これからパソコンを購入しようと考えている方はぜひ参考にしてみてください。
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