中国のPCメーカー「Chuwi」に関して技適に関する問題があったことをご存知ですか?
Chuwiへの行政指導
総務省は、Chuwi Innovation Technologyが発売した5機種のタブレットとノートパソコンに技適不備があるとして、行政指導を行われました。
5GHz帯Wi-Fiを利用できるものの、技適が取得されておらず、適合表示も紛らわしいとのことです。Chuwiには厳重注意され、技適取得や再発防止策の報告が求められております。お客様に対しては、5GHz帯Wi-Fiの利用が電波法違反となるため、改善アップデートが実施されるまで2.4GHz帯のみ利用していただくようお願いしております。
対象は、UBook(CWI509)、UBook Pro(CWI535)、Hi10 X(CWI529)、MiniBook(CWI526)、Hi13(CWI534)の5製品。
技適とは
技適とは、「技術基準適合証明」の略で、電気通信機器が日本国内で使用される際に、電波法に基づく技術基準を満たしていることを証明するものです。電波を使う機器は、他の機器への影響や電波の混信を避けるため、この技適を受けなければなりません。
例えば、携帯電話やWi-Fiルーターなど、電波を使って通信する機器はこれを取得することが必須となっています。技適マークがない機器を使うと、電波法違反となり、問題が起こることがあります。
技適がない端末を使って即問題が起こることはないですが、日本国内で電波を使う機器を使う際には
この問題はChuwiに限った問題ではない
実のところこの問題はChuwiに限った話ではなく、マイナー機器を取り扱う場合には注意が必要な事項です。
自身で海外サイトから直接購入するケースはもちろん、Amazonで無名メーカーのスマホ等を購入する場合も当然、技適を取得した端末でないと使ってはいけません。
よく海外機器をレビューするYouTuberがWi-Fiに接続しないで使用する様子が写っていますが、これは出所不明の機器を自宅Wi-Fiに繋ぎたくないというだけでなく、この技適が未取得であるリスクを考慮してのものです。
輸入品などは高確率で技適未取得なのですが、個人などがそれぞれ輸入しているので表沙汰にならないというだけです。
技適未取得の機器を使って問題が起きることはほぼないでしょうし、明るみになることもないとは思いますが、問題が起きた際は購入者自身が責任を負う必要が出てくる可能性が高いです。
逆にChuwiへの信頼感が増した
今回Chuwiに行政指導があったのはChuwi自体が日本進出してるからこそ起きたことと思われます。そういう意味では行政指導が入るくらいにはしっかりした販路を持ってると見て良いでしょう。
Chuwiは安価な海外PCメーカーとしては品質高い方と思っていましたが、信頼度の面でやや不安の残るところがありましたのでこの件は非常にポジティブなニュースでした。
商品選びの際に改めて意識することもないと思いますが、海外輸入品の機器を利用する際にはこのリスクがつきまとってくることを知っておきましょう。
コメント
ITmediaの記事で詳しく説明されていますが
適合表示不正への対応を発表していません。
https://www.itmedia.co.jp/pcuser/spv/2304/13/news188_0.html
そしてこの表示の問題は総務省に名指しされた製品の他にも多数存在します。
そしてchuwi直営店で堂々とこのような商品が販売されています。
https://item.rakuten.co.jp/chuwi/minibook-x/
以下商品説明から抜粋
【備考】
本商品は、電波法令で定められている技術基準に適合していることを証明する技適マークが貼付されていない無線機器であり、日本国内で使用する場合は、電波法違反になるおそれがございます。ご使用の際には、十分ご注意いただきますようお願いいたします。詳しくは、最寄りの総務省総合通信局へお問い合わせください
つまり、単に日本の商習慣を知らないというわけではないのです。
このことはCHUWIへの不信感をより一層高めます。
amazonユーザーさん、ありがとうございます。
ご指摘の部分には気づけておりませんでした。記載のURLの内容はいただけませんね。
思われるところごもっともです。