Chromebookは管轄外でしたが、非常に注目度も高いのでついにデビューしてみました。
Windows&Mac使いからみたChromebook
会社ではWindows、自宅ではMacとWindowsを使っている身です。
他のPC慣れしてる状態でChromebookというものの実用性がどうなのか一度試してみようと、2万円ほどの激安モデルを購入。実際に1週間ほど使ってみました。
結論から書くと、パソコンとして違和感なく使い始めることができた上、価格からは考えられないほど十分使うことができ、ネット閲覧主体の使い方であればこれ1台で事足りそうな雰囲気を感じました。
ただし、安いなり、Chromebookならではの注意点もあるので一読ください。
今回購入したのはLenovo IdeaPad Slim350i Chromebookです。
Lenovo IdeaPad Slim350i Chromebook概要
11.6インチと標準的なサイズで、本体重量は約 1.12kgでかなり軽量。
ChromebookというジャンルのPCです。
数値上の性能は低い
処理性能は最低ライン寄りでメモリも4GBと少なめ。
ストレージ容量も32GBと少なく、通常のWindowsパソコンの基準で言うと「避けておきたい部類」のPCです。
今回、紹介するのは低い性能でも動作するChromeOSが入ってるので、Windowsの常識は捨ててチェックしていこうと思います。
ただ、当然ながら現行Chromebookの中でも最低性能の部類です。
外観チェック
あまり興味ないと思いますが、外箱。
低価格マシンですがちゃんとした箱に入ってます(笑)
外観はこんな感じです。
プラスチック素材でややマット感のある表面です。脂とかつきやすいです。
ChromebookのマークとLenovoのロゴのところは凹凸があります。
裏面。
スッキリした外観でバッテリーも内蔵されているみたいです。
右側面。
USB Type-CとUSB3.0がついてます。
左側面。
こちらもType-Cと通常のUSB3.0ポート。
参考までにクレジットカード大のカードと並べてみています。
開いた時の様子。
比較として13インチの2020年モデルMacBook Air(左)と並べてみました。
Chromebookは11.6インチでコンパクトですが、ベゼル(画面のフチ)が大きいためか本体サイズでいうと数値ほどの差を感じないですね。
厚さにいたってはMacBook Airの方が薄いです。
・・・とはいえ、MacBook Airは15万ほどのモデルです。
2万ほどのChromebookがどうこういうものではありませんね。
重量は1.054kgで、なぜかカタログスペックより軽かったです。謎。
液晶パネルはビジネスノートなどにもよく使われるTNパネルという安価なもの。
発色は微妙で視野角も狭く(斜めから見た時の発色の変化の少なさ)色に拘る人は気になるかも?
もちろん、ネット閲覧するなど普段使いする分には問題ないレベルです。
充電はUSB Type-Cから行います。
良い点
Good:操作感はWindowsなどと一緒、でもマウスは欲しい
びっくりするくらいWindowsパソコンなどと同じ感覚で使えました。
キーボードの配列は、WindowsキーがないのとCapsLockが検索ボタンに置き換わっている程度で、ほとんど普通のWindowsパソコンを一緒です。
日本人なら使わないわけがない「かなと英数の切り替え」が、Windows同様に左上の半角/全角ボタンでできるし、Macのようにスペースキーの左右にあるかな・英数キーでもできる、というおいしいとこ取り仕様です。
タッチパッドは、1本指タップで左クリック、2本指タップで右クリック、2本指で上下にスワイプするタイプで最近の一般的なタッチパッドと同じ操作感です。
戸惑ったのはOSのメニューを出すとき「画面の下の方でスクロールをする」操作くらいでしょうか。
ただ、タッチパネル自体の反応は微妙で、個人的にはマウスがあった方が良いように思いました。
Good:サクサク動くしWindows感覚で使える
動作は非常にサクサク。
電源入れてから20秒ほどで操作可能となり、もたつきもほとんど感じることなくネット閲覧に移れます。
ストレスなく使えます・・・というと少し言い過ぎで、MacBookなどハイスペックマシンと比べると画像の読み込みなどがワンテンポ遅れる感はどうしてもありますが、全然許容できるレベルかと思いました。
ブラウザ(Chrome)の操作方法もWindowsなどと一緒で、特に操作方法を調べることなく使うことができました。メニューもほぼ一緒ですね。
上の画面はChromeでTwitterを開いてる画面。
見た目はWindowsやMacなどで使うChromeの画面とほぼ一緒です。
iPadなどだと一部のサイトでタブレット用の表示に切り替わることがあり、場合によってはサイトのフル機能が使えないこともあるのですが、Chromebookに関しては99%普通のパソコン。
というか、1週間ほど使った限りでは普通のパソコンとの差が全然わからなかったです。
Good:外付けのディスプレイやキーボード繋げられる
液晶ディスプレイや外付けキーボード、マウスなどが使えます。
下の写真は実際に外付けディスプレイをつないで複数画面で操作しているところ。
Windowsパソコンなどでマルチディスプレイにした時と同じく、それぞれで独立した内容を表示できるので広々と画面が使えます。
なお、液晶モニタの接続口はないので、以下のようなUSB Type-Cを変換するアダプタを使っています。
Good:Androidアプリが動く
なんとChromeOSではAndroidアプリが動きます。
ただし、アプリによっては動かなかったり、した画面のようにスマホの縦長表示しかできない場合があります。
ウマ娘は起動しませんでした(笑)
注意点
Bad:WindowsやMacのアプリは動かない
Androidアプリは使える一方、WindowsやMacのアプリは使えません。
特に影響が大きいのは、MicrosoftのExcelやWord、PowerPointが動かない点でしょうか。
以前はAndroid版が使えたのですが現在は動きません。ウェブ版とされるOffice Onlineは使えますが、ネットに繋がってないと使えない上、機能もかなり制限されます。
ビジネス利用を考えてる方はこの影響が大きいと思いますので気をつけましょう。
Windows向けのPhotoshopやIllustratorももちろん動きません。
Bad:スクロール方向が逆で使いにくい(解決法あり)
Lenovoの特徴なのかChromebookの特徴なのか、スクロールの方向が逆でした。
この点については設定画面で「逆スクロールを有効にする。」をオンにして解決しました。
マニアック情報
あまり初心者向けではない雑観もこちらに。
- Chromebookに外部キーボード繋いでいる場合、Win版と同じく普通にF12で開発者ツールでるし、F11で全画面表示になる。
- スプレッドシートでのセルの編集をF2でやってたのは効かず。
これは検索(外部キーボードの場合はWindowsキー)+F2で解決しました。 - USBスピーカー(ovo)も認識。
- Chromebook、無意識に押してたけど外部キーボードあとF6でひらがな、F7でカタカナ、F9で英数に変換するやつ使える。
- 画像加工として代用PhotoshopはPhotopea。
PWAとしてインストールすると結構Photoshop。ただしメモリ4GBだと流石にキツそう。
外部モニタ繋いでYouTube再生しながらタブ10個くらい開きながらPhotopeaも使ってるとさすがにタブ切り替えや文字入力がもっさりしてくる。多分スワップが発生してる。
まとめ。ネット利用メインなら圧倒的コスパの高さ
「え、2万円でここまで使えるの?」というのが正直な感想です。
思ったより格安Chromebookが優秀すぎて「あれ?MacBook Airいらない・・・?」みたいな錯覚してくる場面がありました。
前述の通り、ExcelやWordなどがウェブ版などでの利用に限定されますが、普段の用途がネット閲覧などであれば全然使えるマシンだと思いました。
もちろんできないことも多く、Officeを使う、パソコンでゲームする、動画編集など高負荷作業をする、Windows(またはMac)でなければならない場合などは高性能のWindowsマシンを買った方が良いでしょう。
しかし、低予算で「ちょっとネットが使えるパソコン」が欲しい場合にはかなり優秀な選択肢だと言えるでしょう。自身の目的にあってるのであればChromebook、視野に入れてみてください。
個人的にタッチパッドだけはストレスに感じました。マウスの購入はお勧めします。
製品仕様とリンク
機種名 | Lenovo IdeaPad Slim350i |
OS | ChromeOS |
CPU | Celeron N4020 |
Passmarkスコア | 1620 |
メモリ | 4GB |
ディスプレイ | TN11.6インチ 1366×768 |
ストレージ | eMMC 32GB |
サイズ | 約 286.7×205.5×18.1mm 約 1.12kg |
バッテリー持続時間 | 10時間 |
オフィス | なし |
価格(2021/10/02時点) | 23,100円 |
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