
パソコンの販売・サポートを行う方からWindows 11搭載中古パソコンにおけるトラブルの情報をいただきました。注意喚起の意味で情報公開させていただきます。
フリマアプリなどでWindows 11インストール済みパソコンを購入したことによる被害報告が出ています。
全てが対象ではないですが、悪質な出品物を購入しないよう確認と周知をお願いします。
2021年10月にWindowsの最新OS Windows 11がリリースされました。
メルカリやAmazonなどでもWindows 11搭載のパソコンを見かけるようになりましたが、最近とある事件が起きました。
Windows 11 インストールPC購入者からの問い合わせ
事件は、車&パソコンサポートショップをされているBASILISK&Razer@CAR&PC柴田ベース by なお(以後、柴田ベースさん)さんにやってきた1件の問い合わせから発覚しました。問い合わせしてきた方は仮にAさんとしておきます。
Aさんからの問い合わせの内容は、「とあるところから購入したWindows 11 Insider Preview版 搭載パソコンがWindows Updateできない」というもの(当時は正式リリース前)。
Windows Updateができず、画面上にはWindows 10に戻すよう促す警告が出ていたそうです。
当然のことながらAさんは販売者に確認を取ったのですが、回答としては「ちゃんとアップデートできます」との一点張り。
(ここでいう販売者は柴田ベースさんではありません)
どうしようもなくなったAさんは、Twitterで検索をして見つけた柴田ベースさんに問い合わせをして対応してもらった、というのが今回の流れです。

Windows 11が入った古いパソコンが存在できてしまう。
このトラブルですが、Windows 11のアップデート条件の厳しさが関係しています。
(この点についてもう少し詳しい内容は以前別の記事でもまとめています)
大雑把に書くと「4、5年以上前に登場した古いパソコン」はWindows 11のアップデート対象外で、Windows 11にすること自体ができないのが本来の状態です。
が、非対応PCにも特定の方法で作業を行うとWindows 11がインストールできる仕組みになっているんですよね。
これ自体はMicrosoft自身も公表している情報ではあるのですが、あくまでも自己責任でとのこと。
この方法を使うと10年前のパソコンにもWindows 11が入れられちゃったりするのですが、スマホで言うなら「iPhone 3GでiOS15(iPhone12などのOS)を使おうとする」ようなもの。
それはもう問題が出ないわけがないですよね。
古いパソコンでWindows 11を使うと何が問題なの?

具体的にどんな問題が出てくるの?

まず、今後のアップデートが受けられなくなる可能性があるね。
Microsoftが公表してる情報として、Windows 11の非対応PCはWindows 11のWindows Updateの対象外とする、というものがあります。
Aさんがまさにハマっていた状況です。
Windows Updateでは、機能追加やパソコン自身を守るセキュリティ対策がされるものです。
パソコンに入力した情報を守るためにも欠かせないもので、これなしではパソコンを使ってはならないと言ってもいいでしょう。
(ただし、直近のアップデートを非対応機でも受けられたという情報もありなんとも言えない状況が続いています)

これだけでもマズイのはわかったけど他にも問題があるんだよね?

あとはパソコンが・・・固まる。
下の記事にて、非対応端末ではクラッシュ率も高いという情報も出ています。
Windows 11非対応マシンを設定しているのはそういった端末をサポートするのは難しい、としたMicrosoft側の措置であると思われます。

え・・・
そんなパソコンを売ってる人たちがいるのって・・・
出品されるWindows 11が入った非対応PC
恐ろしいことに、Windows 11非対応パソコンにWindows 11をインストールし、Windows 11インストール済みパソコンとしてメルカリなどのフリマアプリやAmazonなどに販売している業者が存在します。
正直、一見しては悪質な出品であるかの判断は難しいでしょう。
Aさんもそういった出品者から購入をしてしまったというわけです。
Microsoftとしては販売を規制できない
柴田ベースさんがMicrosoftのサポートに問い合わせしましたが、そういったパソコンの販売規制自体はできないとの回答をもらったそうです。
柴田ベースさんでは被害者がでないよう、該当する出品者に警告をしたりしているものの逆に出品者からブロックされてしまう、というのが現状のようです。
Windows 11対応か、シンプルに見分ける方法
ここに記載する見分け方は、Windows 11対応条件の1項目に過ぎません。
正確な情報は各PCのメーカーサイトなどを確認ください。
Aさんのような被害者が出ているものの、根本的な解決はできないのが現状です。
記事を見てくださってる方にお願いしたいのは、そういった問題のあるPCを購入しないよう気を付けて欲しいというものです。
Windows 11アップデートにはいくつかの条件がありますが、少なくともCPUが第7世代以前のCore i○の場合はほぼ非対応端末(一部例外あり)であり、ここが一番見分けやすいポイントです。

第○世代Core i□という書き方で8世代以上のもの。
その記載がない場合は上の図の個所をチェックして該当すれば対応している可能性が高いです。
他にAMDというCPUメーカーもあるのですが、ここでは割愛しておきます。
Windows 11インストール済みパソコンは買わないようにしよう

あまり自信がない人は新品で買うのが正解。
ちょっと自信がない、という人は中古品は避けて新品のWindows11パソコンを買うか、Windows 10のパソコンを買うのが正解です。
対応端末であればあとからWindows 11に自前ですることができますし、非対応端末であっても2025年まではWindows 10のサポートが継続するので問題なく使用可能です。直近でWindows 11であるメリットは多くはないです。
一番危ないのはWindows 11インストール済みの非対応端末を使ってしまうことでしょう。
気を付けてください。
また、もしよければ当記事をシェアするなど情報の周知にも協力いただけると幸いです。
今回情報をくださったBASILISK&Razer@CAR&PC柴田ベース by なおさん、ありがとうございました。
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