安いノートパソコンについて調べているとChromebookっていうのを見かけるんだけど、普通のノートパソコンとは違うの?
Chromebook(Chromeブック)はWindowsやMacといったパソコンの種類のことだよ。
スマホで言うAndroidやiOS(iPhone)のようなものだと考えておけばほぼ正解。
へー。
で、何が違うの?
Google Chrome OSが搭載されていてGoogle Chromeができるよ。
一部のAndroidアプリも動くね。
へー、あとは?
それだけ。
それだけ?
それだけだね。
・・・え?
ChromebookはGoogle Chrome OSを搭載したパソコンの総称
Google Chromebook(グーグル クロームブック)はGoogleが開発したOSであるChrome OSを搭載したノートパソコンの総称です。
スマートフォンに例えると、Chrome OSがAndroid、ChromebookがAndroidスマホといった関係性になります。
AndroidスマホがGoogle、SONY、シャープ、ASUS、サムスンなど各社が販売しているようにChromebookについてもいくつかのパソコンメーカーから発売されています。
iPhoneとAndroidスマホが違うように、ChromebookもノートパソコンでありながらWindowsパソコンやMacとはまた違った特徴があります。
大きな特徴を5つ紹介します。
特徴1.Google Chrome(ブラウザ)に特化
Chromebook最大の特徴は、名前の通りGoogle Chrome(ブラウザ)の利用に特化していることです。
すでにパソコンやスマホをお使いの方でもGoogle Chromeを使ってる方は多いのではないでしょうか。起動すると「Chromeのアイコンがあるだけのパソコン」を想像してもらえば概ね正解です(後で書きますがそれだけではないです)。
逆に言うと、その制限がある以外は限りなくWindowsパソコンなどでの使用感に近いです。
下はChromebookを使ってる様子です。
外付けのディスプレイに繋いで2画面で利用していますが、パッと見で普通のパソコンとの違いはわかりませんよね?
キーボードやマウスの使い方、文字の入力のしやすさなどもWindowsやMacを使ってきた人なら自然に使い始めることができるかと思います。
普段MacBookを使っていますが、Chromebookを使ってる最中にChromebookであることを忘れて使ってた時がありました。
特徴2.低価格帯のモデルが豊富
新品で購入しようとした場合、Windowsパソコンが7、8万円くらいから、Macだと12、13万円くらいからが購入予算の目安になってきます。
ところが、Chromebookの場合は2、3万円くらいから実用レベルのパソコンが購入可能となっています。
思った以上安いんだね!
これだけでもChromebook魅力的に見えちゃうかも。
特徴3.同じ価格帯のWindowsパソコンに比べて快適
当サイトでは、パソコンを買うならストレージはSSDの128GB以上がいいよとか、メモリはできれば8GB以上が安心、などと書いてきましたが、Chormebookでは、メモリ4GB、ストレージがeMMCの32GBなどというWindowsパソコン基準で言うとかなり低スペックなパソコンも見かけます。
ここがWindowsパソコンに比べて安いことにつながるポイントで、基本的に同じ性能でもWindowsパソコンよりChromebookの方が動作がスムーズです。
実際、上記の性能のパソコンを1週間ほど使ってみましたが、ネットを見つつブログの更新をする、YouTube再生するといった使い方をする分には高性能パソコンに見劣りしないくらいの快適さで行うことができました。
特徴4.Androidアプリが動く
Chromeの利用に特化してると書きましたが、多くのChromebookでAndroidアプリが動作します。
むしろChromebookの機能の大半がAndroidと同じものが使われており、画面に表示されるメニュー内容もAndroidスマホと非常に似ています。
Google Play(Playストア)がメニューにある他、設定画面、カメラアプリなどはAndroidスマホとほぼ同じような画面が表示されます。
中には対応していないアプリも存在しているし、タッチパネル非搭載のChromebookではスマホ固有の操作ができないためにきちんと操作できないアプリもあるので全く同じく使えるわけではない点は注意です。
特徴5.Windowsアプリは動かない
Androidアプリは動く一方でWindowsパソコンでできることができなかったりします。
Windows向けのゲームはできないです。
(Linux版のSteamが使えるという情報を見かけてますが正規の方法ではないので除外)
動画編集も基本的にできないと考えた方が良いです。
Android用の動画編集アプリなど使えますが、少なくとも低価格帯のChromebookではCPUの性能が低いのと、動画を保存するだけのストレージ容量がない関係で非現実的です。
ExcelやWordなどビジネス用途にも微妙です。
ChromebookではWindows用のExcelなどOfficeアプリが動きません。
Android向けのExcelやWordが存在していますが、2021年9月18日以降はMicrosoftの方針により利用不可となりました(起動してもWeb版Officeの利用を促されます)
そのWeb版Officeですが、無料で使えるものの機能制限版となるので、一般的な企業でWeb版Officeのみで仕事するのは少々厳しいのではないでしょうか。
使ってみたけど驚くほどにこれだけでパソコンライフが送れる
以上が特徴となりますが、どのように感じたでしょうか。
実は・・・ボクは微妙だと思ってたんだ。
え、そうなの?
個人的に用途が限られるChromebookは選択肢として無しだと長い間思ってきました。
ですが、最近(2021年9月執筆時点)使ってみたところそれは勘違いだったことに気付かされましたね。
少なくとも個人用途でいえばChromeが使えれば大抵のことはできるんです。
普段の使い方といえばChrome開いてることがほとんどだし、メールもChromeで見られます。
YouTubeだってChromeで見られるし、Android版のYouTubeだって使えます。
Excelは使えませんが、Googleのスプレッドシートがあれば個人用途なら十分です。
強引に2万円程度のChromebook縛りで過ごしてみた時期がありますが、思った以上に困らなくてびっくりしました。
個人的にいえばデザイン用のツールであるPhotoshopやIllustratorが使えない点だけはちょっと困りましたが、そういった特殊なケースを除けばChromebookでも十分やっていけそうでした。
(あと、個人的にはマウスはあった方がいいです。)
へー、できないことがあるのはちょっとだけ気になるけど、2万円くらいで快適なパソコンが手に入るなら悪くないかも!
誰にでもオススメできるものではないですが、ここで書いた特徴を理解した上で問題なければChromebookという選択肢も視野に入れてみてはいかがでしょうか。